ヴィパッサナー瞑想体験談

概要

日本では千葉県/京都府で行えるヴィパッサナー瞑想の体験談をお話します。昨今ではマインドフルネスと言われたり、「瞑想」の効果を取り上げられていますが10日間「瞑想」のみを行った効果を書きたいと思います。公式サイトはこちら

スティーブ・ジョブズの禅からの「瞑想」やGIGAZINEでの瞑想の科学的なアプローチの効果実証等があり、興味があり2014年6月に参加してきました。

プログラムについて

– 10日間、ヴィパッサナー瞑想を合宿形式で学ぶ事が出来ます、食事/睡眠/シャワーはボランディアの力を借りて成り立っており、不便をする事はありません。
期間中はルールが定められており、「話す事(声を出す)」「スマホ等のデバイス使用」「宗教行為」「運動」「喫煙/麻薬」「性行為」等が禁止されます。
そのため、コース体験中は瞑想にのみフォーカスする事が出来ます。
詳細は公式HPが詳しいのでこちらから。
– 瞑想のレクチャーは原則的に、録音された音声を聴いて進みます。運動神経や事前の知識等がハードルになる事はなくおおよそ万人が共通してプログラムを進める事が出来ます。
もちろん、このプログラム中に居眠りや別の考え事等をして瞑想をしない場合はその習得に差は生まれると思います。
– 具体的な方法は「混乱を招くため、話す事を禁じられている」ので詳しくは話せませんが、一日中瞑想をしているのは肉体的に辛いです。同じ姿勢でいつづける事で身体はもちろん痺れてきたりしますし、自分の煩悩の多さや集中力の無さに打ちひしがれる事もありました。楽しいと表現出来るものではないので、笑顔を目的とした「面白そう!」は期待を裏切られると思います。

効果

体験して早3年程経ちますが、ヴィパッサナー瞑想を一度しっかりと経験している事での洞察や意識の集中はスキルとして持ち続けていると思います。
自分の心に余裕がない時や、心が騒がしい時にそれに気づけたり、落ち着かせたりする事が体験前よりも精度高く行えます。
また、副産物として大きかったのは10日間のデトックスです。
上述の通り、ルールで禁止されたものからのデトックス効果に驚かされました。コース中は精進料理(味付けが薄いもの)を食べたことで舌の感覚が繊細になり、何を食べても美味しく自販機で買った爽健美茶にはあまりの美味しさに感動しました。
また、帰り道の電車には酔い、イヤホンをすれば音の解像度を高く聴き取れたり、夜になれば看板の照明の明るさに目を細めたりする程でした。
ヴィパッサナー瞑想自体を学ぶ事もオススメですが、このデトックスは万人に経験して欲しいと願えるものでした。

実際に行く人に向けたアドバイス

1.冬よりも夏がオススメです。
梅雨に行ったので実際の冬がどのくらい辛いか分かりませんが、冷暖房等は完璧には備わっていないので真冬は辛いかと思います。

2.ダイエットや禁煙等と併用しないように。
寄付制で精進料理付きと捉え方を変えると、ダイエットや強制的な禁煙等にも向きますが、くれぐれも他の目的を持って参加しない事をオススメします。
肉体/精神的に辛い事が多いこのコースは、瞑想にだけ集中する事が習得のための近道です。おそらく上に挙げたような目的を持って参加すると非常にストレスフルになると思います。

感想/考え

– 宗教観は一切感じず、コース終了後もコースを支えるボランティアの協力依頼や瞑想を継続的に行うアクティビティへのお誘いメールのみです。また、運営自体がボランティアで成り立っているため小さなコミュニティで発生しやすい上下関係等も発生していませんでした。
宗教自体を否定していませんが、ヴィパッサナー瞑想を学ぶ上で宗教的な慣習が衝突する事が多いので禁止しているのかな?という印象です。

– 習得出来たという実感はあるが、そのゴールは遠いのでそれは目指さす日々のストレスの調整用として使っています。
例えば、何か心が落ち着かないといった時には少し長めにするという感じですね。本来は毎日行うのが一番なんですが、筋トレと似ていて忙殺されると継続出来なくなったりしています。

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